概要
Campus-in-Campus(CiC)構想とは,CiC協定を締結した海外のパートナー大学との間でキャンパス機能を共有し,国境や機関の壁を越えたトランスボーダーな教育研究交流を実現するための取組みです。CiC協定校のうち、学生交流(交換留学)が可能なCiCパートナー校、CiCパートナー校を選ぶメリット、留学までの流れを紹介します。
1. 学生交流(交換留学)が可能なCiCパートナー校
2. CiC協定校に留学するメリット
→CiCマイスター制度について
3. 留学までの流れ
4. CiCプログラムで留学した学生体験談
1. 学生交流(交換留学)が可能なCiCパートナー校
台湾
National Taiwan University(国立台湾大学)
国立台湾大学(NTU)は、台湾最大の国立大学であり、台湾で最も権威ある大学として知られています。国際活動が活発なことでも知られ、外国人留学生の受入数も多く、留学や国際イベントなどが数多く開催されています。
National Cheng Kung University(国立成功大学)
国立成功大学(NCKU)は、台湾の台南市にある公立大学です。1931年に台南高等工業学校として開校し、現在ではこの地域で最も学術的に総合的な研究大学として発展しています。
また、NCKUには11のカレッジと1つの付属病院があり、22,000人以上の学生と2,000人以上の教職員があらゆる分野で活躍しています。
マレーシア
Universiti Teknologi Malaysia(マレーシア工科大学)
マレーシア工科大学(UTM)は、マレーシアのジョホール州に本部がある理工系の国立大学です。前身となる技術学校は1904年に設立され、1972年に国立工科大学となりました。マレーシアで最も古い理工系大学であり、国内の工学系人材の約7割を輩出していると言われています。
ブラジル
Universidade de São Paulo(サンパウロ大学)
サンパウロ⼤学(USP)は、1827 年設⽴の法律学校を⺟体として、1934 年に設⽴されました。現在は法学から医学まで展開される総合⼤学となっています。授業料は基本的に無料であり、世界⼤学ランキングでもベスト 100 位に⼊っていることから、ブラジルでも屈指の⼊学難易度であり、かつ卒業も⼤変厳しいとされる大学です。
※筑波トランスパシフィックプログラムでの留学も可能です。
フランス
※フランスCiCパートナー校への春学期渡航の交換留学は、1セメスターのみになります。1年間での留学は秋学期渡航分ののみとなります。
Université Grenoble Alpes(グルノーブル・アルプ大学)
グルノーブル・アルプ大学(UGA)はフランス南東部の山岳都市、グルノーブルに位置する総合大学です。1339年に設立され、24の学部・学科と80の研究室を擁しています。2016年には、ジョセフ・フーリエ大学(グルノーブル第一大学)、ピエールメンデスフランス大学(グルノーブル第二大学)とスタンダール大学(グルノーブル第三大学)の3大学が統合されて、現在の形となりました。 さらに、2021年7月には、グルノーブル・アルプ大学連合からグルノーブル・アルプ大学に名称が変更されました。
Bordeaux University(ボルドー大学)
ボルドー大学(UBx)は、ボルドーに本部を置くフランスの公立大学です。元となる大学は1441年に設立され、現在は、学生6万人、教員4千人というフランス4番目の規模を誇る大学となっています。19世紀末から質の高い文学研究が盛んに行われており、その精神は現在にまで引き継がれています。
ドイツ
Ruhr Universität Bochum(ボーフム大学)
ボーフム大学(RUB)は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州ボーフムにある州立大学です。1962年に発足し、ルール工業地帯に住む労働者階級の人々が高等教育にアクセスできるようにという政治的要請に応えるために作られました。ドイツにできた最初のキャンパス型大学と言われ、 ノルトライン・ ヴェストファーレン州で3番目に大きい大学となります。
カザフスタン
Al-Farabi Kazakh National University(アルファラビ・カザフ国立大学)
アルファラビ・カザフ国立大学は、1934年に設置されたカザフスタンの国立大学です。現在、カザフスタンでの最高位とされる大学で、カザフスタン共和国の独立宣言に際し、偉大な科学者であり思想家であるアブナスル・アルファラビの名が、1991年にカザフ国立大学に割り当てられ、現在の名称となりました。
インド
Indian Institute of Technology Guwahati(インド工科大学グワハティ校)
インド工科大学グワハティ校(IITG)とは、インドのアッサム州のブラマプトラ川のほとりに位置する名門校である。インドの工学系トップ教育機関として知られるIITGは、2024年QS世界大学ランキングの「教員1人当たりの研究論文引用数」で世界第32位、2024年QSアジア大学ランキングで111位に位置している。IITGは、遺伝子工学、クリーンエネルギー、医療、AI、生命情報科学、電子工学などの分野で優れた研究を行っている。
2. CiC協定校に留学するメリット
(1)分野や交流人数に制限がないので、海外留学に(比較的)挑戦しやすい!
特別な協定により、学生交流(派遣・受入)の分野・人数に制限がなく、より多くの学生が留学に挑戦できます。
※指定された語学要件等はクリアする必要があります。交換留学を受け入れるかどうかは協定校により判断されます。
(2)Campus in Campus (CiC) 留学マイスター制度※【SSC公募(一括公募)】と同時に応募
CiC協定校に交換留学をする学生が、未来の留学希望者のために留学先大学(または国・地域)の情報収集を行い、積極的に発信することで与えられる筑波大学独自の称号です。
応募要項を熟読の上、CiC協定校へ留学する者のうち、CiC留学マイスター候補生に応募する場合は、「【SSC公募型】CiCパートナー校及び全学対象協定校への留学公募」へ応募する際にJASSO成績算出式を一緒に提出してください。
【2025年秋学期渡航分】
・応募締切:2024年12月4日(水)8時半 ※期限を過ぎた場合はいかなる理由があろうとも受け付けません。
(3)CiC支援プログラムへの申請ができます!
CiC協定校に派遣される人対象の支援プログラムは2つがあります。
①JASSO奨学金(給付型)
JASSO奨学金を希望する方には【SSC公募(一括公募)型】の応募する際にmanabaにCiCマイスター制度の申請及びJASSO成績算出式を提出してください。
②「はばたけ!筑大生」奨学金(給付型)
「はばたけ!筑大生」の申請は1年3回募集を行っています。申請する際には各所属支援室にて提出してください。
詳しくは、はばたけ!筑大生(キャンパスインキャンパス(CiC)等支援プログラム」を確認してください。
(4)現地オフィスによりサポートが受けられる!
一部を除き、CiC協定校には、本学の教職員が常駐しています。困ったことがあればすぐに相談可能です。
3. 留学までの流れ
・公募方法
年2回(4月/10月)の「【SSC公募(一括公募)型】CiCパートナー校及び全学対象協定校への海外留学の公募」に応募してください。
※大学院生のCiCパートナー校への研究留学(研究が目的とする留学)については、SSC公募型への応募は必要ありませんが、留学先で授業を履修する交換留学の場合は、SSC公募型に応募する必要があります。いずれの場合も留学先の研究室(指導教員)へのコンタクトはご自身で行っていただきます。なお交換留学の場合、研究室(指導教員)から受入許可があったとしても、別途、大学からのノミネーションは必須です。
・留学手続き
留学手続きは一般的な協定校留学と変わりません。こちらに確認してください。
4. CiCプログラムで留学した学生体験談
こちらは先輩たちの体験を基にしたストーリーです。現地での生活や宿泊や費用などを知りたい方は、こちらにぜひご覧ください!
2023年9月~2024年3月 フランスのグルノーブル・アルプ大学へ留学した 鶴綾乃
2023年8月~2024年6月 フランスのボルドー大学へ留学した_中嶋智美
2023年3月~2024年3月 カザフスタンのアルファラビ・カザフ国立大学へ留学した 池添里彩
2022年9月~2023年8月 ドイツのボーフム大学へ留学した 吉田晴
2022年9月~2023年8月 ドイツのボーフム大学へ留学した 須黒正也
2022年9月~2023年7月 ドイツのボーフム大学へ留学した 上原拓也
2022年9月~2023年7月 ブラジルのサンパウロ大学へ留学した 佐藤豪
2022年8月~2023年7月 台湾の国立台湾大学へ留学した 橋口直美
【問い合わせ先】
学生交流課CiC担当
メール:cic.exchange#un.tsukuba.ac.jp(#を@に置き換えてください)
※メールでご連絡ください。