笹川平和財団主催の2024年度イラン短期研修プログラムに参加した学生から参加報告がありました。
【報告書全文】
私は笹川平和財団とイラン外務省附属の大学院大学である国際関係学院(School of Internation Relations、以下SIR)が共催するイラン短期研修に参加し、2月12日から24日の日程でカタール国及びイラン・イスラム共和国を訪問しました。カタール国では、同国に拠点を置くメディア、アルジャジーラにて中東情勢に関する講義と議論やニュースルームの見学、事務局長代理への表敬等を行いました。
イラン・イスラム共和国では、SIRの協力の下、テヘラン、イスファハーン、カーシャーンを訪れ講義や視察、表敬を通じて同国に対する理解を深めました。テヘランでは、主にSIRでの講義、日本側からのプレゼンテーションと議論、NHKテヘラン支局や在イラン日本国大使館への表敬、イラン外務省への表敬等を行いました。イスファハーン、カーシャーンでは、イスファハーン国立博物館やイマーム広場、ジョルファー地区、カーシャーネ・メフル身体障害者支援センター、スィーアルク遺跡等を訪れ、イランの歴史や文化、手工芸等を学びました。
上記の通り、本研修では様々な施設を訪れたり、普段は会うことのできない人々と話したりすることができ、大変多くの学びを得ることが出来ました。その中で、今後も大切にしていきたい学びをピックアップするとすれば、それは「現地」を訪れ、人々と直接対話をすることです。SIRの学生が非常に論理的で柔軟な考えを持っていることや街中やバーザールでの独特の雰囲気、イスファハーンのイマーム広場を訪れた時の感動等、イラン国外に居ては到底得られなかったであろう気付きを数えきれなほど持ち帰ることができました。
もちろん、こうした気付きというのは良いものばかりではありませんし、今回イランに対して得られた理解というのはごく一部であると考えています。ただ、本研修を端緒としてこれからイランとの関係を深化させ、また機会があれば同国を訪れてみたいと感じています。そして、イランに限らず、可能な限り多くの国へ赴き、そこに住む人々と会話し、自らの見識を深めていければと考えます。
本研修に少しでも興味のある方は、以下のリンクから今年度及び過去報告書を参照ください。本研修についてもっと知りたいとお考えの方は私に連絡を寄せていただけると助かります。
第7回イラン短期研修(2025年2月)
https://www.spf.org/asia-islam/news/20250324.html
2024年度日本人学生イラン研修レポート Part1(2月13日(木)~2月17日(月))
https://www.spf.org/asia-islam/news/20250324_01.html
2024年度日本人学生イラン研修レポート Part2(2月18日(火)~2月22日(土))
https://www.spf.org/asia-islam/news/20250324_02.html
【報告者】
上原 拓也(社会・国際学群社会学類4年)
Email: s2110436#s.tsukuba.ac.jp(メールを送る際は「#」を「@」に変換してください。)
【掲載:国際交流支援室】